大事な新年の挨拶に!年賀状の書き方を再確認
- 2020.12.10
- 印刷まめ知識
日ごろからお付き合いのある方はもちろんのこと、ご無沙汰している方へも気軽に出せるのが年賀状。 最近ではLINEやメールで済ませてしまう方も多くなっていますが、お正月の朝に郵便受けを除いて年賀状が届いているとやっぱり嬉しいものです。
普段は年賀状を出していないという方も、一年に一度近況を伝えるためのご挨拶として今年は年賀状を書いてみませんか?
今回は毎年年賀状を書いている方にとっても、久しぶりに年賀状を書いてみようという方にとっても、年賀状についておさらいができる内容なのでぜひ最後まで目を通してみてください。
年賀状を出すタイミング
年賀状を出す時期 | 年賀状が届けられる日 |
〜12/14 | 年内に届けられてしまいます |
12/15~12/25 | 元旦 |
12/26〜12/28 | 三が日(1/1〜1/3) |
12/29〜1/5 | 松の内(1/4〜1/7) |
1/6〜 | 1/8〜寒中見舞いとして出します |
年賀状は1/1(元旦)~1/7(松の内)の間に届くように出します。
※松の内とは一般的に門松などのお正月飾りを飾っておく期間のことです 。
年賀状を元旦に届けるには
元旦に年賀状を届けるには年賀状の投函が開始となる12/15~12/25に出す必要があります。この期間内であれば日本国内どこの地域でも確実に元旦に届きます。
ただし、12/25でも最終集荷の後になってしまうと12/26扱いになってしまうので注意が必要です。地域によって最終集荷の時刻は違うので自分の地域の最終集荷時刻をチェックしておくと安心ですね。
年賀状として出せるのはいつまで?
元旦に届くようできるだけ12/15~12/25の期間内に出したいですが、どうしても間に合わなくなってしまった場合はどうなるのでしょうか?
その場合でも元旦に届かない可能性はありますが年賀状としてはまだ間に合います。日本郵便さんのHPで確認したところ、1/8分からは消印が押されてしまうようなので年賀状として受付けてもらうことができるのは1/7分までです。
とはいえ松の内は1/7(関西では1/15)までなので1/6以降に出すハガキは寒中見舞いとして出すほうが無難です。年賀状として出すのであれば期間内に届くよう早めに準備しておきたいですね・・・!
年賀状を書くときの注意点
新年のあいさつとしてもらって嬉しい年賀状ですが、上司や目上の人へ送る年賀状と、親しい間柄で送る年賀状は同じにしてしまうとマナー違反と受け取られてしまう可能性も・・・
新年早々失敗してしまわないよう、ここでは年賀状を書く際の注意点を紹介していきます。
①賀詞に注意
賀詞とは年賀状に限らずお祝いの言葉のことです。
年賀状に使用する賀詞は種類がたくさんあり、なんとなくこれにしようかなという理由で選んでしまいそうですが送る相手による使い分けがとっても重要です。
上司・取引先など目上の方
4文字の賀詞→謹賀新年、恭賀新年、敬頌新禧、謹賀新春など
部下・同僚・友人
2文字・1文字の賀詞→賀正・迎春・新春・寿・慶春・賀など
“新年おめでとうございます”や”あけましておめでとうございます”の文章の賀詞は基本的に万人に使うことができますが、目上の方に送る場合は“謹んで”の言葉が入っているものがオススメです。
②写真入りの年賀状に注意
年賀状といえば家族写真や子供の写真などを近況報告のため使用する方は多いのではないでしょうか。
ですが、一目見て近況がわかる写真付きの年賀状は好まれるかと思いきや、プライベートで関わりを持っていない上司やビジネス関係の相手にとっては基本的にNGと言われています。
もちろん家族ぐるみで普段から親交のある会社の方などに関してはそんなことはありません。
写真を載せるか載せないかは相手との関係性を考えて判断が必要になってくるので 個人的に年賀状を作る際はビジネス用、プライベート用と分けて作成するのがよさそうです。
③表現に注意
年賀状を書く上で思わず使ってしまっていそうな間違った表現を紹介します。
・挨拶編
×【新年あけましておめでとうございます】
○【新年おめでとうございます】
普通に使っていそうな新年の挨拶ですがどこがまちがっているかおわかりになりますでしょうか?
“新年” ということばには “年が明ける” という意味が含まれているので “あける”という言葉が重複してしまっています。なので”明けましておめでとうございます、または“新年おめでとうございます”が正解なのです。
あらかじめデザインされた年賀状を購入する際は“賀正”などの賀詞が入っているものがほとんどです。
賀詞に続けて「あけましておめでとうございます」などの文章を追加してしまうと年始のあいさつが重複してしまうので注意しましょう。
・日付の書き方編
“元旦”という言葉。年賀状で正しく使えていますか? 間違った表現になってしまわないようにおさらいです。
元旦とは1月1日の朝のことを表しています。
年賀状で日付を書く際、“二○二一年 一月元旦”と書いてしまいそうですがこれは間違いです。 この書き方では一月が重複していることになってしまいます。
なので日付を書く際は【二〇二一年 元旦】でOKです。
※年号には基本的に元旦と続けて書きますが、1/1に届かないことが明らかな場合は「正月」や「一月」とします。
④忌み言葉に注意
年賀状だけではなくおめでたい場では避けなければいけない忌み言葉。
改めて確認しておきましょう。
代表的な忌み詞
「去る」「滅びる」「絶える」「衰える」「破れる」「失う」「枯れる」等
年賀状でよく “去年”という表現を使ってしまいそうですがそれもNG。
“昨年”や “旧年”が正しい表現になります。
年賀状の基本構成
次は実際に年賀状を書くときの基本的な構成です。配置などはデザインによって変わってきますが一般的な年賀状の構成をご紹介します。
絵柄面(裏面)
1.賀詞(新年のあいさつ)
※大きめの文字で
2.本文(昨年お世話になったことへの御礼、新年のお付き合いを願い相手の健康や繁栄を祈る言葉)
3.年号・月日
「令和○年元旦」「二○××年一月」など
◎空いているスペースに添え書きがあるとより良い年賀状に仕上がります。
添え書きは小さ目の字で短くまとめ、できるだけ手書きの方が好ましいです。
宛名面
1.宛先住所
都道府県から書くのがマナー。数字は縦書きなら漢数字、横書きならアラビア数字
2.敬称
個人名は様、会社や部署宛は御中、恩師・医師は先生(個人的な付き合いがある場合は様でもOK)
連名はそれぞれの名前に様(人数が多く書ききれない場合は○○御一同様でもOK)
3.朱書き(私製ハガキを使用する場合)
年賀状に年賀はがき以外のハガキを使うときは一般郵便と区別の為に切手の下に年賀と朱書きします。
“年賀”が無いと普通郵便だと思われて年内に配達されてしまうので注意。
4.差出人
左下の郵便番号に合わせて小さめに
年賀状の返事に関するマナー
年賀状は普段出さないという方でも届いたら返事を返すのがマナー。
いただいた年賀状にはハガキでできるだけ早く返事を返すようにしましょう。
ただし、親しい友人であればメールや電話でもOKです。
年賀状期間にうっかり返事を忘れてしまった場合は1/7に間に合わなければ寒中見舞いとして出します。
さらに立春も過ぎてしまったら余寒見舞いとして出しましょう。
最後に
自分自身年賀状はここ数年書いていませんでしたが、書き方のルールやマナーを改めて調べてみて、受け取って恥ずかしくない年賀状をピシッと書いてみたいなという気持ちになりました。
今年の年賀状の投函期間にはまだまだ間に合うのでぜひ皆様も2021年の新年の挨拶は年賀状を送ってみてください!
今回は以上です。グラビティでは年賀状印刷のサービスも行っております。また、この他にもこの印刷の金額が知りたい、これ出来る? データの作り方も教えて…等など、印刷に関わることなら何でも聞いてください。
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