透明塩ビでステッカーをデザインしてみよう!
- 2017.09.02
- データ作成講座
今回は透明塩ビの素材を使ったステッカーの作り方を解説します。
グラビティなら5枚から注文ができるので、自分の車やバイクに貼るために少部数で欲しい方や、試しに作ってみようかなと思っている方にもオススメです。
誰でも気軽にオリジナルの透明ステッカーを作れるので、この記事を読んで是非トライしてみてください!
透明塩ビステッカーについて
透明塩ビの素材
使用する素材は厚さ80μ(ミクロン)の透明塩化ビニールです。この素材に溶剤インクジェットで印刷を行い、さらにその上からPPのフィルムをかぶせます。
PPフィルムと合わせると合計150μ(ミクロン)の厚さがあり、しっかりとした質感ですが伸縮性がありますので、車の窓の曲面などにも簡単に貼ることができます。
また紙と違い水で劣化する事もありません。耐水性と紫外線に強い耐候性インクを使用しているので屋外にも適した素材です。
※溶剤インクジェットや使用するメディアに関しては屋外に貼れる!溶剤インクジェットステッカーもご確認ください。
データの作り方
透明塩ビは素材が透明のメディアなので、印刷を透けさせないために白インクを下に引く必要があります。この白インクを用いたデータを「白版データ」と呼び、塩ビステッカーの作成のポイントとなります。
今回はこのようなデザインデータをオリジナルで作ってみましたので、このデータを参考にしながら解説します。
デザインデータ
白版データ
デザインのレイヤーの下に白インクとなる白版データをK100%で作ります。白インクをデザインの下に引く事で、透明素材に印刷してもデザインが透けなくなります。
またデザインデータ上にはありませんが、白版のデータ上に星のデザインも入れてあります。この星はキャラクターの後ろで白インクで印刷されるようになります。
白版データ作成の際のポイントは版ズレした際に下の白インクがはみ出さないように0.1mmほど内側に作るところです。キャラクターの部分はパスでなぞっていくので、その際に若干内側に合わせて作るようにしてください。パス全体を選択し『オブジェクト』→『パス』→「パスのオフセット」で縮小することも可能です。
Photoshopなどの画像ソフトで作る場合も同様に、デザインデータと白版データをレイヤーで分けてご用意してください。
こちらが実際の仕上がりです。ガラスに貼ると文字とイラストが浮き立ち、いい感じに光を帯びて目立つ仕上がりとなりました。背景の白インクのみでデザインされた星もキレイに仕上がっております。
白インクのみのデザインもできます
CMYKのカラー色は使わずに白版のみでデザインすることもできます。
データはK100%で作っておいてください。その際に白版ということが分かるようにご入稿時、またはデータ上の分かる箇所に、白インクで印刷する旨を添えておいてください。仕様についての説明がないと、気付かずにそのまま黒で印刷してしまうことがありますのでご注意ください。
こちらが実際の仕上がりです。文字や細かいデザインまでしっかりと印刷されています。
まとめ
今回はお問い合わせの多かった透明塩ビステッカーのデータの作り方について解説しました。基本的なデータの作り方は同じなので、白版の作り方をマスター出来れば簡単にデータを作れるようになります。
白版については使い方次第では、画面上で見える以上のデザインの表現が可能となっているので、是非いろいろとトライしてみてください。
※白版データの作り方はデザインの幅を広げる!溶剤ステッカー印刷の白版の作り方講座でも解説しております。
今回は以上です。制作のご参考になりましたでしょうか? グラビティは小ロットのグッズ印刷を得意とする会社です。この他にもこの印刷の金額が知りたい、これ出来る? データの作り方も教えて…等など、印刷に関わることなら何でも聞いてください。
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